このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。
スポンサーリンク

『お気楽領主の楽しい領地防衛』2巻 | 生産系魔術の本領発揮!

『お気楽領主』2巻アイキャッチ (1) お気楽領主の楽しい領地防衛
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

あらゆるモノを作るヴァンの生産系魔術|辺境の村は城塞都市へと変貌を遂げる

【出典】『お気楽領主の楽しい領地防衛』原作:赤池 宗 作画:青色まろ/コミックガルド
2巻からいよいよヴァンの生産系魔術が本領を発揮します。
当初はヴァンも生産系魔術で何ができるのか自分でも把握できていなかったのですが、村へ向かう道中で訓練を重ねて「イメージを明確にして生産系魔術を使う」、というコツを掴んでいました。
まずは盗賊から村を守ることが最優先と考え、ヴァンは仲間たちと共に村の防衛力強化に取りかかります。
ヴァンの目的は村を”みんなと気楽に楽しく暮らせる場所”にすること。ヴァンの生産系魔術に注目です!

1 2巻のあらすじ

辺境の村に到着するや否や村を襲撃する武装集団と遭遇し、これを一掃したヴァンたち一行。
そもそも村が辺境の地にあるために発展することも困難だったのだが、それに加えて盗賊から襲撃されるようになり村民たちは苦難続きの生活を送っていた。ヴァンは領主として村を発展させることを村長らに約束するのだった。
ヴァンは役立たずと言われている「生産系魔術」で何ができるのか検証を重ねていた。その能力は役立たずどころかとんでもない能力だった。
ヴァンは生産系魔術で強力な武器や家屋などを作り、さらには巨大な門や城壁まで作って村は要塞と化していく。そんな中、村に強力な魔物の大群が迫っていた!

お気楽領主の楽しい領地防衛 (2)(ガルドコミックス)

2 2巻の新キャラ(少なめ)

1巻で主要な登場人物はいったん出揃ったと言ってもよく、2巻では新キャラはほとんど登場しませんでした。寂しいので一応村長たちを載せておきます😅。
ロンダ

【ロンダ】

辺境の村の村長。長く伸びている白い髭が特徴的。
この辺境の村は以前フェルディナット伯爵領だったが、その後フェルティオ侯爵(ヴァンの実家)領となった経緯があり、フェルティオ侯爵家が騎士団の巡回を取りやめたことで盗賊に襲われるようになっていた。このため侯爵家には不満や怒りを覚えていた。
ヴァンの適性が生産系魔術だと知るとあからさまにガッカリして見せたが、ヴァンがその生産系魔術で家を作れると聞くと、自分も村人を連れてちゃっかり頼みにやってきたw。

マラガ

【マラガ】

ロンダの息子。
父ロンダと同じく貴族に対する怒りを募らせており、ヴァンとの対面時では声を荒げてヴァンから諌められた。
ヴァンの横にいた二人が筆頭執事だったエスパーダと騎士団副団長のディーと知って大いに喜んだが、ヴァンが生産魔術師だと知るとロンダ同様あからさまにガッカリして見せた。

※もう一人ロンダの横に女性がいたが作中での紹介なし。
3人とも生産系魔術と聞いて思いっきりガッカリしており、ヴァンは後で「あんなに落胆することないのに」と、少し傷ついた感じだったw。

3 2巻の感想と見どころ

ヴァンの生産系魔術がお披露目される!

やはりこれが2巻の見どころ。

ヴァンは不遇とされている生産系魔術の能力の理解と習熟のため練習を重ね、木材や鉄などの物質を自由に変形させることができるようになっていた。

生産系魔術を使う際、イメージをできる限り細かく意識することで、物の形を作り変えることができるのだ!

まずは「砕けない」ウッドブロックを作る
ヴァンはオルトたちと共に森へ入り木材を調達。そこでヴァンは木をウッドブロックに作りかえた。
オルトはその軽さと硬さに驚く。そしてヴァンに許可を得て試し切りをするのだが、オルトが斬ったウッドブロックは岩に当たると、なんと岩の方が砕けた

これはセルロースナノファイバーのようなものだろうか。
ヴァンは生産系魔術を使って極めて高密度で鉄よりも丈夫な極小繊維体を作り出したのです。

精巧な小物や武器を作る
ヴァンは森からの帰りの馬車の中、木を材料にして短剣や拳銃のようなものを大量に作っていた。それもかなり精巧な作りだった。
ティルは「生産系魔術は魔力の消費が激しいはず」と言うのだが、ヴァンは平然と作り続けていた。ここにヴァンの魔術が規格外である秘密があるのかも知れない。

そしてカムシンには日本刀のイメージで作った剣を、ティルには斧を作って渡すヴァン。
ティルは「思っていたのと違う」とは言えず、必死に喜んだフリをしているw。ヴァンは「後で可愛い装飾品を作ってあげよう」と思うのだった。
ちなみにこのカムシンの剣は、冒険者クサラが持っていた自慢の「オークナイトの盾」を軽く当てただけで真っ二つにしてしまった。これならティルの斧もかなりの業物のはず。

村の門を強化する

「生産系魔術で何ができるか試す」と言う名目でヴァンは村の門を強化しようとします。
同行していたエスパーダやディーは「生産系魔術で?」と懐疑的な態度。これが生産系魔術に対する普通の反応なのでしょう。

ヴァンは少しムッとしながらも、防衛の要である門を重厚で巨大なものに作り変えた。
しかも侯爵家の紋章まで入っている。これには一同大いに驚く。
ヴァンは門の強度の確認のためオルトに剣で斬るよう頼む。オルトは全力で剣を振るうが、硬い金属音を響かせて弾かれた。ヴァンが門の状態を確認すると一部に亀裂が入っていて「やっぱり木の材料じゃだめかな」と言うと、全員から「いやいやいや!」と突っ込まれるのだったw。

普通ならオルトが全力で斬撃すれば木など真っ二つになっているところ。ヴァンは質問攻めにあいながらも「自分も力になれる」と満足気。

自分の家と村民たちの家まで作る

ヴァンたちは泊まれる場所がなく馬車で寝泊まりしていました。さすがにこのままでは皆が疲労困憊となってしまう。
村の防衛よりも衣食住を整える方が先、ということでヴァンは家を作ることに。まずは自分とエスパーダ、ティルとカムシンの4人で住む家です。

ヴァンはウッドブロックを材料にして頭の中の設計図をもとに立派な屋敷を作り上げた。
そこへディーやオルトたちがやって来たのだが、屋敷を見て絶句。ヴァンが「木材を持ってきたら建てるよ」と言うと、ディーとその部下たちは今まで見せたことのない緊迫感を持って木材の調達に向かったw。そしてオルトたちも同様に血相を変えて出かけるのだった。
さらにその光景を見ていたのか、村長と村民たちも家のリフォームを希望してやって来た。確かに村の家屋の状態はひどいものだったので、ヴァンは「村民が喜ぶなら」と、リフォームではなく順番に新築することを約束するのだった。
ヴァンは疲れを知らないかのように次々と村民たちの家を作っていきます。相当な魔力量を持っているのでしょう。そして無償で家屋を提供することで村民たちからの信用を得ていくのでした。
簡易的なバリスタを作る

バリスタとは「巨大なクロスボウ」のような武器のこと。「簡易的」とは言え立派な仕様に見えます。ヴァンは村の四方に物見櫓を作ってその屋上にバリスタを設置し、村は城塞都市のように変貌を遂げていました。

要塞化した村を眺めてエスパーダはもはや呆れたように嘆息する。ディーは、このヴァンの力に当主のジャルパが気づいていれば、と嘆くがエスパーダは「それはご当主が決めること」と言い、ここで二人は口論になりかけたところでヴァンはこう言う。
「境遇や才能を嘆いても仕方がない。自分が持っているものだけで勝負しないとね」
これを聞いて皆の雰囲気も和むのだった。

この言葉は人の生き方・考え方のヒントのようなもの。普通の8歳児が言うセリフではありませんw。さすがは元アラサーの転生者、といったところでしょうか。

あらゆる可能性を秘めたヴァンの生産系魔術

この世界で重宝される攻撃力の強い四元素魔術が「動」とするなら生産系魔術は「静」と言うイメージです。
エスパーダはヴァンが屋敷を作った際、生産系魔術は平時にこそ求められる能力だと言いました。
ディーは村が要塞と化した際、生産系魔術は戦時でも十分役立つと主張し、ジャルパがヴァンを追放したことを嘆きます。

つまりヴァンの生産系魔術はあらゆる使い途が考えられる貴重な能力であり、それを確かめもせずに追い出した父ジャルパの判断は早計だったのでは、と思います。
ディーはこのことを嘆いていたのです。

村にダンジョンが存在する?

オルトたちが大量の貴重な鉱石を採取してきました。それも鉱山ではなく森の中から。
それを見たエスパーダは村に新しいダンジョンがある可能性について語ります。
もしダンジョンが存在するなら村の重要度は格段に増して、この村の風向きも変わるのです。
冒険者がダンジョンを発見した場合ギルドへ報告する義務があり、その近くの町に支部を早急に作る決まりとなっています。しかし今ダンジョンを発見して報告しても、この村には施設や設備、食料など全て不足しており、ギルド支部や冒険者たちを迎える余裕はありません。
それにヴァンを役立たずとみなしている実家の侯爵家がダンジョンのことを知れば、必ず兄の誰かに差し出されるでしょう。
結局、ダンジョンを見つけるのはヴァンがこの村を大きくしたという実績を作ってから、ということになった。
オルトたち冒険者にとっては早く発見・報告してダンジョン探索した方がメリットが大きいのだが、ヴァンのことを気遣って協力してくれている。
ヴァンは感謝するとともに「この村を誰にも手が出せないようにする」と心に誓う。
ダンジョンを発見したら人の行き来が始まり、村も大いに発展して経済的にも潤うでしょう。
村の大きなハンデでもあった金策の部分にも光明も見えて来ました。

盗賊の襲撃かと思いきや、背後には魔物の大群が!

ここからがもうひとつの見どころ。

村の要塞化を終えたタイミングで見張りの村人から「盗賊が来た!」との報せが入ります。

ヴァンはすぐに村民たちの指揮を執るが、村民たちは明らかに怯えている。自分も怖くないわけではない。しかし領主としての責務を果たすため「僕たちみんなでこの村を守ろう」と声をかけると村民たちは奮い立つのだった。
ヴァンのこれまでの真摯な姿勢が村民に届いたと言えるだろう。

ヴァンは村民たちに配置の指示を出し、自分も防壁を登ろうとしたところ、ティルに腕を掴まれ止められます。ティルは怒ったような表情で無言のまま涙を浮かべている。。。
これにはヴァンも動けません。ヴァンはディーに敵の様子を見に行くよう頼み、自分は後ろから指示を出すと伝えます。

騎士団副団長ディーの出番である!

ディーはこれまでの戦闘において圧倒的不利な状況でもすべて勝ち抜いてきており、自分の指揮は最高だと自負していた。
だが「自分の予想を何度も裏切ってきたヴァン様だからこそ信じて命をかけられる」という自分の考えに気がつき、自然と笑いが込み上げるのだった。
だが盗賊たちは「甲殻亜龍(アーマードリザード)」の大群に追われてこちらへ向かっていたのだった!

ディーいわく、甲殻亜龍は一頭に対して手練れの騎士数名がかりでも命の危険がある、というレベルの魔物。それが大群で押し寄せているという危機的状況です。
戦い慣れているオルトたちは資材調達で不在で効果的な魔術が使えるのはエスパーダのみ、そして戦闘力が見込めるのはディーたち騎士3名のみ。

しかしヴァンは冷静です。バリスタの「鉄の槍」で攻撃するよう村民へと指示を出します。生産系魔術で作った武器に自信があるのでしょう。
そしてディーは笑みを浮かべて叫びます。「皆の者!今夜はトカゲの串焼きである!

2巻はここで終了です。いい所で終わってしまいました。
ディーの活躍とバリスタの威力のほどについては次巻へ持ち越しです。

4 最後に

『お気楽領主の楽しい領地防衛』2巻の紹介でした。

ベールを脱いだヴァンの生産系魔術。人々の常識を超えたものを作り出すとんでもない能力でしたが、本来この世界では不遇とされている魔術です。
ヴァンが特別なのか、それもヴァンの魔力の大きさに関係しているのか、今後その理由が明かされるのか気になるところです。

この作品が気になった方は、ぜひ読んでみてください。

電子書籍ならebookjapanがおすすめ!筆者も2300以上購入してます!
・取り扱い冊数がマンガを中心に80万冊を超える、国内最大級の電子書籍販売サービスです。
・常時2,800冊を超える、無料のマンガをお楽しみいただけます。
・セールをはじめとした多彩なキャンペーン、全巻読み放題等の独自施策を実施しています。
PayPayがご利用いただけます。
LYPプレミアム会員なら、さらにお得にご購入いただけます。

お気楽領主の楽しい領地防衛 (2)(ガルドコミックス)

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
======================

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました