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『僕の妻は感情がない』はつまらない?第1巻の感想・あらすじと見どころ紹介

『僕の妻リライト』アイキャッチ 僕の妻は感情がない
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『僕の妻は感情がない』は人間とロボットの恋愛を描いた良作|コミカルな部分も魅力的な作品

『僕の妻は感情がない』は杉浦次郎先生作・月刊コミックフラッパーで連載中の作品で、2024年の夏アニメとしてもオンエアされました。
人間とロボットの恋愛を描いた作品ですが、中にはこの作品を「つまらない」と評価する声もあります。評価は人それぞれ、です。
私はこの作品が好きで読み続けています。何よりロボット・ミーナの表情が良いのです。
「ミーナは無表情じゃない?」と思われるでしょうけど、これが杉浦先生の力量というか、表情があるように見えてしまう。そこが魅力的に感じます。
「目は口ほどに物を言う」と言いますが、ミーナの表情がまさにそれです。目の描き方で表情があるように見えるのです。
また、軽妙なギャグが挟まれているのもこの作品の魅力です。

▶︎ ebookjapan「僕の妻は感情がない」1巻僕の妻は感情がない 01

1 1巻のあらすじ

主人公タクマは一人暮らしで多忙なため家事ロボット”ミーナ”を買った。
黙々とオムライスを作るミーナを見て、「嫁さんいたらこんな感じなのかな」と思うタクマ。
冗談半分でミーナに「僕のお嫁さんになってくれない?」と言ったところ、ミーナはオムライスに「LOVE タクマ」とケチャップで書いて仕上げてきた。
タクマは説明書を読んで調べたが、そんな機能は載っていなかった。
このことがきっかけで、タクマはミーナを恋愛対象として意識しはじめる。
タクマは「ロボットに好きとか...」と自分の行動や感情に戸惑うが、ミーナはタクマの「お嫁さんになって」という言葉をネットで調べ、それを「夫婦関係を結ぶこと」と認識していた。
ストーリーは彼らの日常生活を中心に展開されていく。

2 登場人物(まだ少なめ)

タクマ

【小杉タクマ】

  いわゆる社畜リーマン

アパートで一人暮らし歴3年の青年。性格は優しく穏やかな感じ。
仕事で多忙のため料理に特化した家事ロボットを買った。しかしそのロボット・ミーナに対して次第に恋愛感情にも似た気持ちを抱いてしまう。タクマは葛藤し、ミーナを手放すことも頭をよぎる。
だが結局「好きだからしょうがない」と自分の気持ちを率直に認め、ミーナに結婚指輪を渡した。
中学生時代に彼女がいたが、それ以降は恋愛を面倒に感じて女性のことを考えなくなっていた。
そのためあまり女性慣れしていないようで、ミーナの反応にリアクションが過ぎることもある。

ミーナ

【ミーナ】

  家事ロボットでタクマの妻

タクマが中古で買った家事ロボット。
料理と食器洗いのみの機能制限型で、表情ユニットを搭載していないため無表情。
レシピが登録してあり、冷蔵庫にある物でランダムに作る機能と、作って欲しいメニューをあらかじめ登録しておく機能も持っている。ただオムライスに「LOVEタクマ」と書く機能は本来備えていないはずのものでタクマを困惑させた。ちょっと謎な部分である。
タクマから「お嫁さんになってくれない?」と言われたことを内蔵のネットで調べ、「夫婦関係を結ぶこと」と受け止めて承諾した。
たまに自分の性能を誇らしげに自慢するが、タクマに突っ込まれることも多く、そこが作品のコミカルな要素にもなっている。

あかり

【小杉あかり】

  タクマの妹

ややブラコン気質な妹。
タクマが女性と同居を始めたと知り、相手を確かめるためアパートに乗り込んできた。実妹である自分に黙って内縁の妻的な女性と同居を始めたと思い、内心怒っていた。
しかし異種間恋愛フェチという特殊な趣味?嗜好を持っており、タクマとミーナの関係もすぐに認めて応援するようになった。以後ミーナとはメールのやり取りをしたり、一緒に買い物に出かけるなどすっかり仲良しに。
また、ミーナが自分のデータをバックアップしたメモリーカードを託されている。わずか128GBのメモリーカードなのだが、何が記録されたのかは作中で明言されていない。

3 作品の感想と見どころ

人間とロボットの恋愛というテーマ

古い話ですが、1980年代のあるアニメで人間の男性とアンドロイド(女性)が恋人同士になるというエピソードがありました。おそらくそれ以前にも、それ以後もアニメや漫画では取り上げられてきたテーマだと思います。私はあまりそういったテーマの作品を見てこなかったので、この作品が割と新鮮に感じました。
中には無機質で感情のないロボットに恋愛感情を抱くなんて、と思う人も多いでしょう。しかしこの作品はその受け入れにくい部分を独特の筆致で上手く読者に伝えていると思うのです。
タクマとの関係性を深めていく中で、感情がないはずのミーナに少しずつ変化が起こっていく様子が丁寧に描かれています。
ミーナは何となく「眼で語っている」ようでもあり、行動にもどこか人間らしさが感じられるようになっていきます。

第一話で、夜スリープしていたはずのミーナがタクマに「何がお好きですか?」と聞くシーンがあります。タクマは料理のレシピのことだと思って料理名を答えるが、ミーナが聞きたかったのはそうではなかったようで、何度も聞き直します。
何かを訴えかけるような切ない表情に見えるミーナ。筆者が1巻で一番好きなシーンです。
タクマはミーナに「君が一番好き」と伝え、恥ずかしさからか布団にくるまってひとり悶えるのでした(笑)。

▶︎ ebookjapan「僕の妻は感情がない」1巻僕の妻は感情がない 01

コミカルな描写も魅力のひとつ

独特の軽妙なコミカルさがこの作品の持ち味。それにタクマから突っ込まれた時の反応が可愛いと思えるんですよね。

引用5引用:『僕の妻は感情がない』作画・杉浦次郎/KADOKAWA
タクマに突っ込まれるミーナ

2話でタクマとミーナはピクニックに出かけますが、これはその前日のシーン。ミーナはバッテリーフル充電の状態で30分の歩行が可能だがピクニックの目的地まで片道で20分かかるため、タクマが「往復は無理か」と言った時のミーナの返答がこれ。タクマは即ツッコミを入れますw。

性能アピールするミーナが可愛い

引用3引用:『僕の妻は感情がない』作画・杉浦次郎/KADOKAWA
髪をおろすミーナ

2話でタクマとミーナはピクニックに出かけます。そこでミーナが見せた本気?モード。髪を下ろした理由は「太陽光発電ユニットの効率を上げるため」だそう。ちなみにこの後ミーナは腹部に搭載されている冷温庫で温泉卵を作ります。
ロボットの自分にできることをタクマにしてあげようと考えているかのようです。

引用4引用:『僕の妻は感情がない』作画・杉浦次郎/KADOKAWA
ドヤるミーナ

6話ではタクマが電子レンジでホットタオルを作って「電子レンジが便利」と何気なく口にすると、ミーナは対抗意識を燃やして自分もホットタオルを作ってタクマに渡します。
その出来栄えを誇らしげにするシーンですが、このドヤっている感じが何とも人間らしく思えます。

4 最後に

『僕の妻は感情がない』1巻の感想でした。
「人間がロボットに恋愛感情を抱く」という設定を「そういうこともあり得るかも」と思わせる作者の表現力・描写が見事で、今後の展開にも期待が持てます。

1巻ではまだ登場人物も少なく導入といった感じですが、十分に楽しめる内容です。
次巻ではミーナの上位モデルであるスーパーミーナや、ミーナシリーズを扱うメーカーのスタッフも登場し、話の幅も広がっていきます。

ぜひ皆さんにおすすめしたい作品です。

 

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僕の妻は感情がない 01

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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