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『僕の妻は感情がない』3巻の感想・タクマとミーナの子育てが始まる

『僕の妻3』アイキャッチ 僕の妻は感情がない
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タクマとロボットであるミーナの視点や感覚の違いが描かれる3巻

【出典】:『僕の妻は感情がない』作画・杉浦次郎/掲載紙:月刊コミックフラッパー/KADOKAWA

『僕の妻は感情がない』3巻の紹介です。

3巻はミーナが工場からタクマの家に戻るところから始まります。
外見上は今までと変わらないミーナ。グレードアップの内容は「サプライズ」となっていましたが、どんな機能がプラスされたのか?
ミーナとマモルのやりとりも楽しく、また2巻に続いてロボットと人間が共存する社会的な環境や、ミーナのロボットとしての視点や思考なども描かれています。
ミーナの前の所有者の存在にも触れられており、今回も読み応えがあります!

1 3巻のあらすじ

ミーナが購入した介護ロボットは「マモル」と名付けられ、小杉家の”子育て”が始まった。
タクマは独自の人格を持つに至ったマモルを大切に育てようと可愛がる。
しかしミーナのマモルに対する態度は厳しく、隙あらばマモルを初期化しようとタクマに提案する。だがこれには理由があったのだった。
そしてミーナはマモルを連れて買い物に出かけるのだが。。。
僕の妻は感情がない 03

2 3巻の新キャラ

デメテルⅥ型

【デメテルⅥ型】

保健センターの子育て相談窓口・ロボット課に所属している。マモルの知能検査を担当した。
会話の内容に応じて顔の部分に「?」などの記号文字が表示される。

今回は新キャラ少なめ。
※巻末のおまけ漫画で新キャラ(と呼んでいいものか?)が出ますが、これはぜひ読んでお楽しみください!

3 3巻の感想と見どころ紹介

タクマはマモルと映画館や保健センターを訪れ、そこでロボットを取り巻く社会環境の一端が垣間見えます。2巻でも飯田とセンジュにより作品世界の社会的な部分が語られましたが、さらに世界観が広がった感じです。

ミーナは表情を持つようになったのか?

2巻のラストでミーナは戻ってきましたが、外見上は変わらないように見えました。実際、表情ユニットなどは取り付けられておらず、「表情がない」という点に変わりはありません。
タクマとのこれまでの生活の記録から外部パーツを残すようミーナ自身が判断したからで、タクマもホッとした様子を見せます。

ここは結構重要な点だと思います。ミーナが表情豊かになると、まず作品タイトルと合わなくなってしまうし、作品のテーマからも逸れてしまう気がします。
限定型ロボットゆえ無表情であり無機質感が強いミーナだからこそ、タクマとの関係がどうなっていくのか見届けたくなるのでは、と思います。

では肝心のグレードアップ内容はというと、ネタバレになるのでここでは「内部の性能向上のための追加機能」としておきます。

小杉家の子育て・ミーナのロボットとしての思考

工場から帰宅したミーナは、ミマモリウス(マモル)が動いていることに疑問を持つ。同行していたセンジュがその場で検査したところ、ミーナとの通信やタクマたちと会話などをしたことで独自の人格を形成していることが分かった。
一般的には不具合を起こしている状態なのだが「自分とミーナから人格が生まれた」と感じたタクマは初期化せずに大切に育てると決める。

2巻でも最初は通信機のような感じでしたが、だんだんと変化を見せていたマモル。やはり自我のようなものを持ち始めていました。3巻ではこのマモルとタクマ、またはミーナとの会話が中心となります。
タクマは上記のようにマモルをミーナとの間にできた子どものようなものとして捉えており、ミーナにもそう伝えるシーンがあります。ですがミーナはこのことが理解できません。マモルは本来の機能である体温測定ができなくなっていて、ミーナにとっては機能の不具合という認識でしかないのです。
ミーナはスーパーミーナに頭脳を繋いで”相談”しますが、ここでは人間であるタクマとロボットであるミーナとの考え方・受け止め方の違いがはっきりと語られます。
当然と言えばそうなのですが、ちょっと考えさせられるシーンでもあります。

ミーナにとってタクマの考えは「いくら考えてもわからないこと」であり「マモルが役に立たないロボットになってしまう」と語る。役目を果たせない可能性のあるロボットは看過できないのだった。
スーパーミーナもその点には同意した上で、タクマにとってマモルが「道具ではなくなった」ことを伝えた。これはミーナにも言えること。。。

ミーナもマモルを受け入れ、まず本来の機能である体温測定機能の”レッスン”を始めます。
ここからはコミカルな部分も多いのですが、タクマがマモルを少しでも褒めるとミーナは「初期化することをおすすめします」と言ったり、定番のジト目をしたりなど、ややマモルには冷たいという印象です。
これはミーナが機能を使いきれていないマモルに不満を持っているからだと思えますが、タクマから可愛がられるマモルに嫉妬というか対抗心を持ったようにも見えます。ここはいろんな解釈ができそうです。

ロボットを取り巻く社会環境について

イメージ画像※イメージ画像です

今回タクマとマモルがともに外出することで、世間でロボットがどのように処遇されているのかが分かります。

・映画館でタクマはロボットにクラスが存在し、それにより入場制限があることを知る。タクマは早速マモルのクラスを確かめるため保健センターへ向かう。

・マモルは保健センターで知能検査を受け、クラス1と診断された。クラスは0から4までとなっていて、1は所有者の同伴が必要で単独での行動ができないクラスだった。なおクラスが0だと”録画機”とみなされて入場ができない。

保健センターで知能検査を担当したのがデメテルⅥ型というロボット。
マモルが高い学習能力を持っていることに驚き、タクマから事情(ミーナとの通信など)を聞いて納得した。タクマはデメテルⅥ型から
「ロボット製造において禁止されている事柄がある」
「優れたロボットに人間に近い権利を与えようという流れがある」
と説明を受けた。

これでタクマは「ロボットに優しい世界」だということを知ります。タクマは今までこのことを知らなかったわけですが、世間的にはよく知られている事柄でも、自分が関わらなければ知らないこともあるということでしょう。
この世界では人間とロボットとの共存が浸透し、成熟しているようです。

マモルを認めたミーナだが。。。

ちなみにミーナはクラス2で単独でも行動が可能。これをマモルに見せて、例のごとくドヤる仕草を見せます。優越感に浸っているように見えるのが微笑ましいw。
その流れで二人は買い物に出かけるのですが、ミーナはちょっとしたミスで帰り道を見失ってしまいます。しかしマモルの機転で無事帰宅することができて、ミーナはタクマに対してマモルを認める発言をします。もうマモルを初期化する提案をすることはないでしょうw。
ただ、タクマはマモルを子供のようなものとして見ていますが、ミーナがそういう視点や感覚を持つことはないのかも知れません。

今のところ、ミーナはあくまでロボットの視点でマモルを見ていて、自らも人間に役立つロボットで在ろうと考えています。この点はタクマに対しても同じで、人間であるタクマとはどうしても異なる思考となる部分です。
タクマはミーナに恋愛感情を持っていますが、ミーナはそれを受け入れてはいるものの、その感情を理解できているとは思えないのです。
この異なる部分がどのように近づくのか、あるいは壁のままなのか、個人的に注目しているポイントです。

4 最後に

『僕の妻は感情がない』3巻の感想と少しの考察でした。

作中でミーナの前の所有者の存在について少しだけ語られるのですが、謎が多くてこちらも気になるところです。

3巻は少し考えさせられるような内容でしたが、コミカルな要素も健在なので重たく感じることはなかったです。また、先が読めないという漫画として一番面白い要素を持った作品だと思います。

まだ未読の方に、ぜひ読んでもらいたい作品です!

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僕の妻は感情がない 03

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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