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『北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝』1巻の感想と登場人物紹介

『世紀末撮影伝』1巻アイキャッチ2 💠青年・少年向け
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『北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝』は良質なコメディ作品であり極上のスピンオフ作品である

【出典】原案:武論尊・原哲夫 作画:倉尾宏 / ゼノン編集部・コアミックス社

『北斗の拳』は人気作だけに多くのスピンオフ作品があります。
その中でも特におすすめしたいのがこの『北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝』です。

【おすすめの理由】
・『北斗の拳』を実写ドラマに置きかえた設定が斬新!
・登場人物のそれぞれが個性豊かで良質なコメディとなっている
北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝 1巻

実写ドラマに置きかえた設定が斬新!

『北斗の拳』のスピンオフ作品は数あれど、「実写だったら」というIF設定が斬新すぎる本作品。
これ企画した方、すごい発想力です。
また監督・役者・スタッフが一丸となってドラマを作り上げていく過程が面白い!

『北斗の拳』は実写ドラマ、という設定で話が進みます。本作品の世界では漫画の『北斗の拳』は存在しません。第1話では『実写化?これ(実写)がオリジナルだけど?』というナレーションまで入っています(笑)。
またドラマの放送開始時期も『北斗の拳』連載開始時の1983年(昭和58年)9月となっていて、当時を知る人には懐かしい設定となっています。つまり本作は”昭和の特撮ドラマ撮影の記録”と言えるでしょう。
登場人物たちが試行錯誤を繰り返し、時には暴走しながらも結果的には原作通りになる、というオチも見事な良質のコメディ作品です。

撮影現場の空気感が楽しい!

引用3【引用元】『北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝』1巻30Pより
/革ジャンを破るアイデアを出し合う役者さんたち

撮影現場はさまざまなアクシデントやトラブルに見舞われ、時には制作指揮をとる監督が「思い付き」で脚本を急遽追加・変更したりする。そんなとき監督は役者たちとアイデアを出し合うのだが、そのやりとりが非常にコミカルで楽しめる。
特撮班も監督の思い付きに振り回されるが、突然の無茶な要求にもキッチリ応えているあたりにプロフェッショナル魂を感じる。
のちに特撮界隈で伝説となる本作品を、スタッフたちは知恵と工夫で作り上げていく。

個性豊かな登場人物たち

【橘 優李】(ケンシロウ役)
本作の主人公で、真面目で仕事熱心な青年。
撮影時には自前の筋肉では足りないため肉襦袢を着せられており、暑くて大変そうである(笑)。
加えて監督の意向で”限度を超えたぶっとい眉毛”を付けていて、第1話の放映時には「海苔でも張り付いてるの?」と自身の女性ファンを驚かせた。
本作がドラマ初主演だが演技力は確かである。原作で有名な「種モミを墓に蒔くシーン」でも橘がアドリブで演技を決め、監督を唸らせる名シーンとなった。
だが監督から「何で墓に蒔いたの?」と聞かれた際には驚愕の回答をしており、天然というか、なかなかブッ飛んだ思考の持ち主でもある。

【安西 守】(バット役)
バットの生意気な性格とは正反対で素直な良い子。演技力は高く、監督いわく「将来有望な子」。
過激なシーンが多い撮影現場にも順応しているが、第1話の収録後にはあまりのグロさに「放送の審査通らないんじゃ...」と心配していた。
第1話で共演した氷室さやかを異性として意識している様子。ガンバレ(笑)。

【氷室さやか】(リン役)
それなりのキャリアを持つ子役。
歳に似合わず高飛車でスタッフを振り回すが、子供ながら仕事にプライドを持って真摯に向き合っている(ように見える)。今のところ第1話のみのゲスト出演。
その後、ドラマ『北斗の拳』第1話のスタッフ上映会に参加。話しかけてきた守君につれない態度をとっている。

【菱川康一】(シン役)
ジャミング事務所所属の人気アイドル。シン初登場のシーンで監督から「全裸になれ」と言われて拒絶したが、結局は監督の「ある提案」により承諾することに。
吹っ切れた菱川はアイドルから役者へと”羽ばたく”ことになる。以降、この”羽ばたく”が菱川のお気に入りのフレーズとなった。

【中沢友美】(ユリア役)
清純派アイドル。ドラマは初出演で緊張しながら現場入りしている。
ちなみに橘は彼女のデビュー作からのファンとのこと。
シンと顔を合わせる場面の撮影では、裸マントのシンの圧力に驚くあまり泣いたり笑ったりと苦労した(笑)が、最後は「シンの横暴さで心が壊れた」風にするため「沈黙・無反応」という原作通りの演技となった。
次第に撮影現場の雰囲気にも馴染んでいき、共演者とも打ち解けていく。

【木村 正】(ジード役)
体格を買われてジード役となった巨漢で、本職はプロレスラー。
第1話の撮影時には、リン役のさやかを右腕一本で持ち上げる怪力っぷりを見せた。
橘には「チケット送るから試合観に来てよ」とフレンドリーに声をかけており、見た目は悪役だが人柄は良さそう。

【柳乃海 虎雄】(ハート役)
俳優で元力士の巨漢。相撲部屋でのシゴキなどが原因で暴力恐怖症になり、軽く当たっただけでも「痛くて怖い」と感じるようになった。橘からは「このドラマに一番向いてない人だ」と評されてしまうほど。
このため撮影は難航するが、バット役・守のアイデアで「より体を大きく見せる」ために肉襦袢を着ることで恐怖症を克服しようと試みる。橘は監督に無断でADを通して特撮班へ依頼し、爆発用の人形を勝手に肉襦袢に改造。結果、ハートのさらなる巨大化と「拳法殺しの肉体」のリアリティを高めることになった。
しかし監督の無茶ぶりで肉襦袢を着たまま爆死シーンを撮ることになり、その際に柳乃海が発した「ひでえ!」が爆発に巻き込まれた形で「ひでぶ!」となり、これが”断末魔”の誕生となった。
監督は「新たなピースが加わった!」と大喜びだが、ひどい話である(笑)。
なお、これがきっかけで柳乃海はトラウマを克服してレスラーへと転向した。

【原口勝男】(監督)
本ドラマの監督でアクション映画や特撮に長けている。
斬新な発想とひらめき・思い付きで周囲を振り回しながら『北斗の拳』の撮影を進めていくが、役者からアイデアを募って取り入れる柔軟さも併せ持つ。監督の数々の”常人離れした演出”によりドラマ『北斗の拳』はミラクルを生む作品となっていく。

引用2【引用元】『北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝』1巻108Pより/出来が”普通”だと満足しない監督

たとえ良いシーンが撮れても”普通”の出来だと満足しない。この決して妥協しない姿勢で原口監督はこの先も数々の名シーンを生み出していく。
なお、ドラマは大人気となって第1クールの完結前に長編シリーズ化が決定した。

【特撮班スタッフ】
監督の思い付きや役者の無茶なアイデアに翻弄され、悲鳴を上げながらも仕事をきっちりこなす職人さんたち。彼らなしにこのドラマは成立しない、いわば陰の立役者。

この個性豊かな面々がドラマ『北斗の拳』を作り上げていく。

最後に

この作品の面白さの決め手は『北斗の拳』が実写だったら、というIF設定にあると思いますが、監督・役者・スタッフが一丸となってドラマを作り上げていく過程が面白い作品です。無茶な演出も昭和の時代ならでは、と思えてしまう。
第1巻のラストでは撮影現場が”斜め上からのアクシデント”に襲われますが、果たして乗り越えられるのか。。。
原作を知っている方にこそ読んで楽しんでいただきたい作品です。原作未読の方は、できれば原作を読んでからの方が何倍も楽しめると思います。

 

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北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝 1巻

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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