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『北斗の拳』の魅力とは? 全巻通して振り返ってみた

『北斗の拳』アイキャッチ 北斗の拳
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「北斗の拳」の魅力について考えてみた

【出典】『北斗の拳』 原作:武論尊 作画:原 哲夫 / 集英社

「北斗の拳」が誕生して40年を超えますが、いまだに人気も知名度も高い作品です。現在50代前後の世代なら知っている方も多いはず。まだ未読の方に、この作品の魅力を紹介したいと思います。
「北斗の拳」は週刊少年ジャンプにて1983年から1988年まで連載された、ジャンプ黄金期を代表する作品の一つです。
魅力あふれる作品ですが、ここでは3点に絞ってみました。

1 キャラクターが敵味方ともに強烈な個性を持っている。
2 原哲夫先生の圧倒的な画力。緻密さと迫力と質感を兼ね備えた絵がすごい!
3 「経絡秘孔」というアイデアが素晴らしい。
北斗の拳 新装版 (1-18巻 全巻)

1 強烈な個性の登場人物たち

主人公のケンシロウをはじめ、ラオウ、トキ、シン、レイ、シュウ、サウザー、ジュウザなど登場人物たちは個性派揃い。のちにスピンオフ作品も多数出ています。私はあまり読んでいませんが😅。
「このキャラは誰をモデルにしているのか」と考えるのも楽しかったです。
(例)ケンシロウ=ブルース・リー
ラオウ  =シュワちゃん?

登場期間としては短いものの、やられ役の「ジャギ」と「アミバ」はまさに名(迷)キャラ
これまたスピンオフ作品まで出ているのだから、すごいとしか言いようがない(笑)。

そして、いわゆる「悪役の雑魚キャラたち」の個性もそれぞれ際立っています。
基本、登場したら即退場する(やられる)ので、毎回違うメンツです。
雑魚と言っても、それはあくまでケンシロウはじめ拳法の達人たちから見てのこと。
一般の村人にとっては恐怖の対象でしかない「筋骨隆々のあぶない人たち」である。
村人相手に嬉々として残虐非道の限りを尽くす雑魚キャラたち。そんな彼らの「ぶっ飛んだ言動」は毎回飽きさせない・味わい深いものがありますw。
今思えば、作品に欠かせないスパイスのようなものだったのかも。

このような「多彩なキャラたち」が本作品の大きな魅力の一つだと思います。

2 原哲夫先生の圧倒的な画力

まさに”命懸け”で描かれた絵・作品だと思います。
原先生自身もどこかでそのような発言をされていました。週刊連載でこのクオリティの描き込みですから、決して大げさな表現ではないでしょう。

私は原先生の前作「鉄のドンキホーテ」もジャンプで読んでいましたが、馴染みのないモトクロスの話で、「絵は上手いな」くらいの認識でした(失礼!スミマセン)。

その後、フレッシュジャンプに読切として「北斗の拳」が2本続けて掲載され、その2本目をたまたま立ち読みで見つけて「これは面白い!週刊連載になりそう」と思った記憶があります。
読切版の舞台は現代日本で、主人公の「霞 拳四郎」が暗殺組織と戦う、という設定でした。北斗神拳の技の名前も本編とは微妙に違います。

少し話がそれましたが、原先生のことはドンキホーテや北斗の読切版の頃から「絵が上手い漫画家」と思っていました。
しかし北斗の拳の本編が始まると、今まで以上の絵のインパクト・迫力に驚きました

まず、第1話のこの1ページぶち抜きのカット!

ケンシロウ1(引用)『北斗の拳』原作:武論尊 作画:原 哲夫 / 集英社

【当時の感想】
「なんだこれ?!今まで見たことのない絵だ。”漫画の絵”でありながら”質感”がある」

私が感じた”質感”とは、上手く表現できないが「立体的な厚み・存在感」のこと。
キャラは劇画風にも見えるが、洗練されている。写実的なだけではなく絶妙に”漫画っぽい絵”に寄せた感じがする。

当時それまで読んだ漫画は二次元・平面の世界(当たり前だが)で、キャラに立体感を感じたことはなく、それが私の”漫画の絵”という認識でした。
今思えば、その二次元の漫画の世界に突然3Dのキャラが違和感なく登場したような感じを受けたのかも知れません。

あらためて、この筋肉の質感がすごい!

ケンシロウ2(引用)『北斗の拳』原作:武論尊 作画:原 哲夫 / 集英社

敵キャラが極端にデフォルメ(巨大化)されて描かれたシーンなどは、まるで紙面上で映画を観ているかのよう。
原先生はジャンプコミックス3巻の表紙裏書きに「北斗の拳のコミックスが、みんなの映画館になればいいなぁ〜、と思っています」と書かれていますが、その通りになっていると思います!

ジャッカル(引用)『北斗の拳』原作:武論尊 作画:原 哲夫 / 集英社

思っくそ巨大化しとる(笑)。このシーンは当時リアルタイムで読んでいたクラスメートたちにもウケていました。
それにしても、やはり原先生の絵はすごいというか、別格。語彙が追いつきません。
原先生が全霊で描いた絵が「北斗の拳」という作品の大きな魅力だと思います。

3 「経絡秘孔」というアイデア

北斗神拳のキモである「経絡秘孔」。当時担当編集の堀江さんのアイデアということは有名ですが、これを思いついた時点で「勝ち!」ではないか、と思えるほど。
まさに画期的なアイデアだと思います。

今さらですが、北斗神拳の設定は以下のようなもの。

肉体の経絡秘孔(ツボ)に衝撃を与え、表面の破壊よりむしろ内部の破壊を極意とした一撃必殺の拳法

ちなみに、読切版の「北斗の拳」の2本目は読者アンケート1位だったとのこと。
原先生の画力と、この経絡秘孔というアイデアが合わさった結果ではないかと思えます。
本誌連載で物語の舞台は現代日本から「核戦争後の暴力が支配する世紀末」に変更されましたが、この「経絡秘孔」は当然そのまま採用されています。

ケンシロウは鍛え抜かれた肉体と、その肉体のパワーを100%引き出すという「転龍呼吸法」(デビルリバース戦でお披露目)などを用いて敵を倒しますが、やはり多くの読者のイメージは「経絡秘孔=北斗神拳」ではないでしょうか。

もし「経絡秘孔を使うだけ」の設定だったとしたら、主人公・ケンシロウの姿も違っていたかも知れません。
むしろ本来の「暗殺拳」にピッタリの設定だとも思えますが、「ブラックエンジェルズ」の主人公・雪藤洋士のようにスマートなキャラになっていたかも。。。
ケンシロウは秘孔を扱う繊細さに加えて、パワフルでマッチョな要素まで盛り込んだ結果、物語の世界観に合った屈指のキャラになったと思います。

個人的に経絡秘孔は「ジョジョの奇妙な冒険」第3部から登場した”スタンド”と並ぶ画期的なアイデアだと思っています。

終わりに

以上、私が思う「北斗の拳」の魅力について考えてみました。
筆者が高校一年生の頃に連載が始まったということもあって、いまだに印象深くて大好きな作品です。

今回の記事は「北斗の拳」開始後のごく初期にかけての範囲となったので、また違う観点から記事を書いてみたいと思っています。
未読の方には、ぜひ一度読んでいただきたい作品です!

北斗の拳 新装版 (1-18巻 全巻)

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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