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『カグラバチ』1巻の感想|新感覚の鮮烈なる復讐譚

「カグラバチ」アイキャッチ 💠青年・少年向け
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【出典】『カグラバチ』 作画:外薗 健 /週刊少年ジャンプ掲載・集英社

『カグラバチ』の基本情報とあらすじ

カグラバチ2023年42号から『週刊少年ジャンプ』にて連載中の作品で、タイトルの漢字表記は『神楽鉢』。2025年3月時点で単行本は既刊6巻がリリースされている。
「次にくるマンガ大賞 2024」のコミックス部門で1位を獲得し、「このマンガがすごい!2025」のオトコ編でTOP10にランクインしている注目作である。

主人公は刀匠を志す少年・六平千鉱(ろくひら ちひろ)。千紘は父のもとで日々修行に励んでいたが、妖術師に父を殺され6本の妖刀を奪われたことをきっかけに、父の遺した7本目の妖刀「淵天」(えんてん)を手に復讐を誓う、というストーリー。
復讐劇でありながらも時折コミカルな要素を交えているため重苦しさはなく、ストーリーもテンポ良く進んでいくのも特徴。

 

▶︎ ebookjapan「カグラバチ」1巻

 

『カグラバチ』の魅力|なぜ人気なのか?

独創的な世界観

カグラバチは18年前の斉廷戦争における「妖刀六工の勝利」に関わる過去を背景にしており、独特な和風ファンタジーの世界観を持っています。

作品世界の「妖術」は生命エネルギーである”玄力”で構築されており、玄力は全ての人間の中に眠っている。また、妖刀は込めた玄力を増幅させ超高密度に練り上げられ、剥き出しとなって形を成す。千紘のケース(金魚)を例に、それは妖術師を超えた力の塊であると作中で語られています。

引用画像1【引用】『カグラバチ』1巻115Pより抜粋

剣を題材にした復讐劇といえば『鬼滅の刃』やベルセルクなどの傑作がありますが、カグラバチはこの2作品とは異なる独自の世界観を構築しており、特に千紘をはじめ妖術師たちが使う妖術は独創的で、上記の2作品とはまた違った魅力を生み出しています。

また、舞台は東京ですが、建築物や街並みは和風の造りで、過去(歴史)と現代が融合したような作品独特の世界観を醸し出しています。

 

目を惹くバトルシーン

千鉱が父の仇を討つと誓った後の、彼の凄絶な戦いと成長に焦点を当てており、特に戦闘シーンの描写は流麗かつ繊細であり、読者を惹きつける大きな魅力です。
カメラアングルのような独特の構図で描かれており、まるでアニメを見ているよう。それゆえか、ファンからアニメ化の期待も高まっています。

戦闘シーンでは人体の切断などが描かれていますが、スタイリッシュな絵柄のせいか不思議と血生臭さを感じさせません。

また剣戟バトルに加え、妖術に特徴づけられたファンタジー要素もこの作品の特徴。
千紘が使う妖術は、かつて父が買ってきた3匹の金魚をかたどっていて、これが実に新鮮。アニメ化されたら相当映えると思います!

 

道具としての刀(妖刀)が持つ二面性

作中では、刀が弱者を守るものである反面、弱者を脅かすものでもあることが示唆されています。父の国重は生前、刀匠を目指す千紘に「刀は人を殺す道具」だと言い、「信念と責任を背負えるか」と問うていました。
妖刀に意思はなく、あくまで道具に過ぎない。使い方は扱う人間次第であり、人間のエゴに利用される危険性をはらんでいる。これは千紘を含め、刀を握る全ての者に言えること。

また、千紘が「毘灼」を追うのは復讐のためですが、奪われた妖刀が悪用されるのを防ぐためでもあるのです。このことが、千紘が「毘灼」を追う過程で出会った悪党たちを容赦なく斬り捨てる理由にも繋がります。

この「刀が持つ二面性」が物語に深みを与えています。

▶︎ ebookjapan「カグラバチ」1巻

主要な登場人物

千紘

六平 千鉱(ろくひら ちひろ)

本編の主人公。妖刀「淵天」の所有者で現在18歳。冷静かつ寡黙な性格。
父である刀匠・六平国重を尊敬し、自分も刀匠になるべく父のもとで修行していた。父が妖術師組織「毘灼」(ひしゃく)によって殺害されたことにより、父の復讐と奪われた6本の妖刀の奪還を誓う。
刀に真摯に向き合っていた父への敬愛の念が強い分だけ敵である「毘灼」への憎悪も深く強いが、憎悪に飲み込まれるようなことはなく、冷静さを失ってはいない。
顔の左側に、父が襲撃された時に負った大きな傷跡がある。あえて傷を消さないのは「傷を見る度にあの日を思い出し、新鮮な憎しみを持てるから」と柴に語っていて、千紘の覚悟の程が分かる。

国重1

六平 国重(ろくひら くにしげ)

千鉱の父で日本一の刀匠。3年前、「毘灼」により殺害された。
刀に妖術を刻み込み、特別な力を宿した妖刀を製造するという唯一の技術を持ち、戦時中に6本の妖刀を作って斉廷戦争を終わらせた英雄と目されていた。千紘が持つ「淵天」は彼が最後に遺した妖刀である。

柴

柴 登吾(しば とうご)

斉廷戦争後に設立された妖術師を統括する公的組織「神奈備」(かむなび)に属していた妖術師で、六平国重とは旧知の仲。現在は千鉱の復讐を手助けするため行動を共にしている。

薊

薊(あざみ)

「神奈備」の妖術師で、国重や柴とは旧知の仲。
本来、神奈備には妖刀「淵天」を回収する義務があるのだが、千紘の抱える事情を考慮して目を瞑る形で便宜をはかってきた。妖刀が馴染んでいる千紘の姿を見て「心身が深く研ぎ澄まされている」と評している。
千紘に妖刀「真打」に関する情報を提供した。
シャル

鏡凪 シャル(きょうなぎ シャル)

治癒能力を持つ鏡凪一族の少女。その特異体質のため双城に追われていた。
ヒナオを介して今は千紘に守られている。
ヒナオ

ヒナオ

喫茶「ハルハル」にて、妖術師と彼らを雇う側との仲介をしている。
ハルハルに訪れたシャルが妖刀を目撃していると察知して保護し、千鉱らに紹介した。
双城

双城 厳一(そうじょう げんいち)

裏社会で暗躍する大物武器商人で、妖刀「刳雲」(くれぐも)の現所有者。
妖術師たちを使って何度もシャルを捕えようとしたが、千紘たちがそれを阻止。その後、千紘に敗北した妖術師たちを殺害する冷酷さを見せた。
1ヶ月後に開催される闇の競売”楽座市”に妖刀「真打」を出品しており、国重を殺害した「毘灼」のメンバーと繋がっている。

 

読者の反応

迫力ある戦闘シーンと予想を裏切る展開が話題となっているようです。
今後登場する「居合白禊流」のスタイルや、キャラクターの成長が多くの読者の興味を引きつけ、「ヒロイン確定か」という展開や、感動的なエピソードが話題となっています。

特に、最新話での重要な瞬間やキャラクター覚醒がSNSで多くの反応を呼んでいます。アニメ化の期待も高まっており、海外でも人気が上昇中です。

 

まとめ

カグラバチ1巻の感想と紹介でした。

筆者がこの作品を知ったのはつい最近ですが、評判通りの面白さでした。
戦闘シーンの独特な構図やスタイリッシュな絵柄、そして和風テイストの世界観など、唯一無二の存在感があります。アニメ化が期待されているのも納得です。
またコミカルなシーンが時折入ることで復讐劇の重い雰囲気を中和しており、読者がストレスなく読めるようになっていると感じました。

まだ未読の方は、ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。

▶︎ ebookjapan「カグラバチ」1巻

この記事はここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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