メインキャラのルーシー、ヘンブリッツ、アリューシアの戦闘シーンが見どころの第4巻
放ってくれない件~』4巻
漫画:乍藤和樹 原作:佐賀崎しげる/鍋島テツヒロ
掲載紙:どこでもヤングチャンピオン/秋田書店
「なろうの最終兵器」とも呼ばれているこの作品、アニメ化も決定しています。
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『片田舎のおっさん、剣聖になる』4巻のあらすじ
現場の事後処理等は騎士団が担い、ベリルはひとり酒場へと向かう。そこでベリルは元騎士の男と意気投合。男はベリルに「剣士の役目」を語り、その言葉はベリルの心に残った。
だが、その男・シュプールは宵闇一味と繋がっており、「司教」と呼ばれる人物の指示で仲間とともに動いていたのだった。
シュプールは宵闇を口封じのため始末することを決断。仲間のひとり・ギャミが騎士団の地下牢に現れ、騎士団員との戦闘が始まった!
登場人物紹介

【ベリル】
本編の主人公。「冴えないおっさん」と言った風貌だが、実は凄腕の剣士(でも無自覚)。
かつての門下生だったアリューシアから王国騎士団の特別指南役として推薦され、戸惑いながらも引き受けた。そしてベリルの実力は王国の各主要機関の実力者達から認められていく。
街中で魔法を使う少女・ミュイと出会ったことで、彼女を利用していた盗賊団「宵闇の魔手」のアジトへと向かった。

【ルーシー】
王国魔法師団長。見た目は幼いが年齢不詳の不敵な、いや素敵なレディw。「魔術師」として圧倒的な強さを誇る。ベリルと共に「宵闇の魔手」のアジトへ向かい、首領の宵闇と対決する。

【ヘンブリッツ】
王国騎士団副団長。凄まじい怪力の持ち主で「轟剣」の二つ名を持つ。

【アリューシア】
王国騎士団長。「神速」の二つ名を持つ。ベリルの元弟子で、ベリルを王国騎士団の特別指南役として推薦した。
ベリルの実力を誰よりも評価しており、今も尊敬の念を抱いている。

【宵闇】
盗賊団「宵闇の魔手」の首領。強力だが高額でもある「魔装具」を複数持ち、使いこなす。
貧民街で”人さらい”のようなことをしていたが、「司教」と呼ばれる人物からの指示、もしくは依頼だったようである。魔装具の出所も「司教」なのか?
ベリルとルーシーにアジトを急襲され、ルーシーと対決する。

【ロバリー】
宵闇のアジトにいた剣士で、ベリル曰く「かなりの手練れ」。実はシュプールの仲間だった。
アジトを急襲された際、ベリルの戦いぶりを見て直接対決を避けて逃走した(これは賢明)。
外見上は飄々とした雰囲気だが、逃走前に宵闇一味のメンバーたちを顔色ひとつ変えずに斬り伏せるという冷酷な一面を見せた。
4巻の新キャラ

【シュプール】
ベリルが酒場で出会った男で自称元騎士。無精髭と目が隠れるほどの前髪が特徴。
仲間と共に「司教」と呼ばれる人物からの指示のもと動いている。

【ギャミ】
シュプールの仲間。普段はフードを被っており、小柄な体格ながら驚くべき戦闘能力を有している。
宵闇を始末するため単身王国騎士団の地下牢へ潜入。宵闇を手にかけた所で騎士団員との交戦が始まり、凄まじい立ち回りを見せる。
『片田舎のおっさん、剣聖になる』4巻のストーリー展開
第16話『おっさん、血を浴びる!?』
16話の大部分はルーシーと宵闇の戦闘シーン。
ルーシーは「魔法の何たるか」を宵闇に教えつつ?追い詰めていく。宵闇は交換条件を出して退こうとするが、ルーシーは「イヤじゃ❤️」と一蹴w。魔装具では対処できない物理攻撃で宵闇をノックアウトするのだった。
【引用】:『片田舎のおっさん、剣聖になる~ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件~』4巻24Pより
最後、血飛沫を受けたベリルが「クソッ」と呟いたコマで16話終了。
今なら分冊版(1)が ebookjapan で無料で読めます(2025.5.15までの期間限定)。初の公式外伝コミカライズ! フィッセルがベリルの道場で修行していた頃の物語です。
剣技についての細かい解説もあり、絵柄も本編に似ているので違和感なく楽しめると思います。
第17話『おっさん、飲み明かす!』
場面は変わって、ベリルと宵闇一味のメンバーとの戦闘シーン。
ベリルと宵闇一味の戦いを傍観していたロバリーは、突如宵闇のメンバーを次々と斬り伏せ、ベリルとは戦わずに逃走した。まだ子供であるミュイの眼前で凶行に及んだロバリーに怒りを滲ませるベリル。これが16話の最終シーンへと繋がるのだった。
その後ベリルは酒場へと向かい、そこで酔っ払いに絡まれていたシュプールと出会う。
元騎士だというシュプールは、ベリルに「剣士の役目」を語る。ベリルが父親から言われた「役目を果たしてこい」という言葉とも重なって、明日は「(酒を)飲んだ分頑張る」と思うベリルだった。
そしてシュプールがロバリー他1名と街中で合流した所で17話終了。
第18話『おっさん、噂される!』
冒頭はシュプール含め5人が集結したシーンから。シュプールは「宵闇は始末する」と宣言する。
そして地下牢の宵闇のもとへ「司教の使い」と名乗る男が現れた。男が剣で宵闇の腹を貫いた所へクルニが駆けつけ、男との戦闘が始まる。その男・ギャミの戦闘力は凄まじく、クルニはピンチを迎えるが、ヘンブリッツが駆け付けてギャミに”拳の一撃”を放ち、吹き飛ばすのだった。ここからヘンブリッツの見せ場である。
ギャミは人間離れした動きで逃走開始。それを追うヘンブリッツもまた人間離れした身体能力を見せ、どちらも「本当に人間か?」と同じセリフを呟くが、それはお互い様ではないのかw。
最後にギャミの回想シーンが入る。シュプールが「この”2人”とは戦うな」と言っているが、そのひとりが副団長の”轟剣”ヘンブリッツだった。
第19話『おっさん、道を示す!』
ギャミに追いつき、対峙するヘンブリッツ。ここから一進一退の激しい戦闘が繰り広げられる。
一時はヘンブリッツがギャミを抑え込むが、強靭な肉体に加えて治癒魔術も使うギャミは相当な難敵。ギャミは一瞬の隙をついて再び逃走。だがその先にアリューシアが現れた。
ギャミが「戦うな」と言われていたもう一人が騎士団長の”神速”アリューシアだった。「ちくしょう」と呟くギャミ、何という引きの強さよw。そしてここからはアリューシアの見せ場。
ギャミはアリューシアに挑むが、決着は一瞬。P138 とP139にかけての見開きページの描写では、まさに”神速”が表現されている。ここはぜひ作品で楽しんでください。
アリューシアに敢えなく敗北して観念したギャミは、魔装具を使い自決。駆け付けたヘンブリッツは「自分の責任」と言うのだが、アリューシアはヘンブリッツが戦闘で受けた傷の方を心配し、また負傷した団員もいるが命に別状はないと聞き、ホッとするのだった。アリューシアの人となりが良く分かるシーンです。
4巻の見どころ
本巻ではルーシー、ヘンブリッツ、アリューシアたちメインキャラの活躍が描かれています。
ルーシーは2巻でベリルとの戦闘シーンが描かれましたが、騎士団であるふたりの戦闘シーンはこれが初出。中でもヘンブリッツvsギャミの戦闘シーンが見どころだと思いました。今回も乍藤先生のスピード感あふれる作画が素晴らしい!
とにかく頑丈でしぶといギャミ。地下牢から逃走する際には騎士団庁舎の地上階(記述はないけど3階か4階)へ駆け上り、そこから飛び降りてそのまま逃走するなど、信じられない頑強さを見せます。もしかしたら着地後に治癒魔術を使ったのかも知れません。
最後ギャミは自決しましたが、クルニを圧倒し、ヘンブリッツとは激闘を繰り広げるなど強烈な印象を残してくれました。
そしてアリューシアの戦闘シーンも初めて描かれますが、彼女もまた人間離れしたとてつもない強さを見せてくれます。”神速”と呼ばれる彼女がギャミを仕留めるシーンは必見です。
まとめ
『片田舎のおっさん、剣聖になる』4巻の感想と紹介でした。
巻末のおまけ漫画で、ミュイと宵闇の過去の出来事などが描かれています。これを読むと2人の微妙な関係性のようなものが感じ取れるので、良い補完だと思いました。
ちなみにギャミに刺された宵闇ですが、一命は取りとめたようです。
4巻ではヘンブリッツとアリューシアの実戦シーンが見られました。5巻ではベリルとシュプールが対決するのでしょうか。そして「司教」と呼ばれる人物の目的は何なのか。
今後の展開が楽しみです。
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この記事はここまでです。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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