『おじくんとめいちゃん』は家族愛が感じられる良作
「叔父と姪」の素敵な関係を描いた良作。”旧Twitterで「尊い」と5万以上のいいねを獲得した”作品ということで、面白いのも納得。
親子や兄妹とは違う「叔父と姪」というふたりの関係が尊く感じられます。
まだ未読の方に、読むと元気がもらえそうなこの作品を紹介します。
※第3巻は2025年2月3日に発売予定とのことです!
ちなみに4コマ漫画ですが、1ページに4コマなので読みやすいのも特徴。
1 あらすじ(ざっくり)
訳あって気分が沈みがちな典明だが、姪の芽生(めい)はいつでも明るく接してくれる。
物語はこの2人の日常を軸に進んでいく。
2 登場人物
【花立 典明】(おじくん)
漫画家・36歳独身のアパート暮らしで、いつも気だるい表情をしている。
兄の娘・芽生とは赤ちゃんの頃から接しており子守もしていたが、ある時期を堺に兄家族とは実家の集まりでしか会わなくなったと描かれている。しかし兄家族が隣のマンションに引っ越してきたことで再び芽生たちと大きく関わることになった。
2巻では典明が鬱でメンタルクリニックに通院しているシーンが描かれた。鬱になった原因は母親との過去にありそうだが、まだその詳細は不明。
【花立 芽生】(めいちゃん)
典明の姪で名前も芽生(めい)。天真爛漫な性格。
小さい頃から典明に懐いている。典明のことを「ふみちゃん」と呼び、常に自然体で明るくポジティブに接している。いつも明るい芽生だが、時には「自分に何ができるのか」と悩むことも。そんな時は典明に相談して気分を切り替えている。
現在北星降高校一年生で演劇部に入部した。あと自分のことは「可愛い」と思っている(笑)。
【花立 和彦】
典明の兄で42歳。典明のことを何かと気にかけている。妻のあおいや子供たちとの関係性は良好そのもの。ちなみに典明によると、芽生の思考回路は和彦から受け継いでいるらしい。
2巻では和彦が両親と典明と4人で暮らしていた頃の回想シーンが挟まれる。そこでは家族円満な様子が描かれており、そのあと一家に何があったのか気になるところ。
【花立 陸】
芽生の弟で中学一年生。芽生と同じく典明のことを「ふみちゃん」と呼んで懐いている。ひとりで自由気ままに行動するタイプで、芽生からは「旅人だよねぇ」と評されている。
【祝田 慎之介】
演劇部所属の上級生で脚本と演出を担当している。成績は学年トップ。
芽生を通して部活の大会用の台本について典明に相談するのだが、事前に典明の漫画を読んでファンになっていた。以後、典明を先生と慕うようになる。
【羽昨 琉斗】
芽生の同級生で身長180センチと大柄。演劇部に所属しており、中学生の頃から脚本を書く祝田に憧れていた。
【芳野くん】
典明の元アシスタントで今は独立している。連載が決まったことで、現在無職の典明に作画の補助を頼むのだが。。。
【生方さん】
comic cabe編集部所属で、典明がSNSに投稿した漫画を読んで仕事を打診してきた。
典明との打ち合わせでは、鬱のため仕事を引き受けることを迷った典明に「ベストな形を一緒に探したい」と提案した。
【動物園で出会った女性】
1巻で動物園を訪れた典明と芽生と偶然出会って写真を撮り合った。名前もまだ不明だが、芽生とはSNSで繋がっている。
2巻の最後では街中で典明とニアミス。彼女はどうやらお菓子工房のスタッフさんらしく、3巻以降で典明たちと再会しそうな展開が描かれている。
今後、どう関わってくるのか楽しみなキャラ。
3 作品の感想と見どころ
典明は鬱を患っているため、明るく前向きにはなれません。時には兄たちを遠ざけようとしますが、芽生をはじめ兄の家族がそれぞれのやり方で典明をフォローする描写に温かみを感じます。
兄たち家族のことは好きだけど距離を置きたくなる。やはり鬱になった原因とも思われる母親との過去の出来事がそうさせているのでしょう。「何かを楽しむ権利なんて持ってない」と思わせるほどなので、かなり深刻な内容と思われます。
典明が過去をどうやって克服していくのか注目です。典明の笑顔も見てみたい。
それから芽生の表情や行動がとても明るく描かれていて、表現も豊かで楽しめます。まさに天真爛漫といった印象。時には2頭身になったりして、それがまた可愛い。
2巻の後半で典明と芳野くんがイベント(即売会)に出る予定であることが描かれていて、そこで動物園で会った女性と再会する展開になりそう。
2巻は典明と編集者との打ち合わせのシーンで終わります。典明が前を向くきっかけになりそうな感じです。そして最後に「いつでも励ましてくれる君」というワードが出て来ますが、ここはグッとくるところ!
3巻以降で典明の漫画が無事連載までたどり着けるのか、気になるところです。
4 最後に・2巻の続きはどこで読める?
以上、『おじくんとめいちゃん』1巻と2巻の紹介でした。登場人物たちがみな基本良い人なので、読後感も良くて好きな作品です。
おすすめの作品なので、ぜひ読んでみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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