家族愛にあふれた良作・完結!(タイトル回収あり)
『おじくんとめいちゃん』3巻のあらすじ
このことで2人は多少ギクシャクしてしまうが、これもお互いを思ってのこと。
そして典明は連載が決まり、芽生たちの支えもあって前を向けるようになっていく。
登場人物

【花立 典明】
芽生の父の弟で、芽生からは「ふみちゃん」と呼ばれている。
職業は漫画家。唯一の連載が終わって崖っぷちだったところ、SNSに投稿した漫画がバズって再起を果たす。
鬱を患って苦しんできたが、芽生をはじめ兄家族の支えで回復しつつある。

【花立 芽生】
典明の姪。明るく元気でポジティブな高校一年生だが、年頃なりの繊細な悩みを抱えたりもする。
典明のことが大好きで、子供の頃から懐いている。
このほかのメインキャラたちについては、こちらの前回記事で紹介していますのでご参照ください。
『おじくんとめいちゃん』3巻のストーリー展開と感想など
第19話『アポステリオリ』
祝田くんの回。
芽生はカフェでバイトを始めていた。その芽生のバイト先で、演劇部は祝田の脚本賞受賞など諸々の祝賀会を開く。部員達が進路などについて語り合う中、祝田にも話が向けられるのだが…。
祝田は帰り道、スマホでたまたま開いたVtuber”そふぃ”の動画をみて、「テストで一位を取っても否定ばかりしてくる親」について匿名で相談を送る。
「まずは自分の思いを全部伝える」ようにアドバイスされた祝田は、自分が考えていることをレポート形式でまとめて両親へ渡す。
結構な枚数のようだが、それでも本人いわく「全体の1/10も書けなかった」ので、明日の朝までに全部まとめると両親に伝えるのだった。
第20話『げんざい』
イベントの前日、芽生と陸が典明の部屋に押しかけるw。
3人で会話している中、芽生の携帯が鳴る。通話相手が典明の母親と聞き、動揺を隠せない典明。
芽生たちから母親の近況などを聞き、典明は「許せない」と言うのだが、それは母親に対してではなかった。
皆、本当は善人でいたいが、実際は不運やすれ違いで上手くいかないことばかりだから「運命が許せない」のだった。これを聞いて、芽生たちも安堵する。
※影響力のある「ゼンくん」がSNSで拡散したことで典明の漫画がバズった。
第21話『ひとりじゃない』
典明と”お手伝い”の芽生はイベント会場へ。隣にはVtuberの”そふぃ”がいた。配信のアバターは女性だが、れっきとした男性である。
会場には動物園で会った女性(お菓子屋さん)も来ているのだが、お互いまだ気づかない。
典明は自分のブースで複数の漫画編集者からオファーを受けていた。そこへ生方が訪れ、自分が先んじて声を掛けられたことを喜び、典明に「年度内に連載会議を」とプレッシャーをかける(笑)。
典明のブースは盛況で、芽生は典明からお手伝いの礼を言われて大喜び。その勢いで飲み物を買いに行くのだが、会場を見て回っているうちに、思いっきり迷ってしまうのだった。
第22話『宝の地図』
典明から注意されていたにもかかわらず、会場で迷ってしまった芽生。
典明をがっかりさせたくない、などと考えていると、会場の地図を持った青年が目に入る。芽生が思わず声をかけると、彼も典明のブースを探していたので2人は同行することになった。
その頃、典明のブースには祝田が訪れていた。先日相談したVtuberの”そふぃ”にお礼を伝えたいと言うのだが、祝田も”そふぃ”が女性だと思い込んでいるので、本人が目の前にいるのに気づいていない(笑)。
その場に芳野が現れると、典明は祝田を紹介し、また繋がりが増えるのだった。
そして芽生が青年を連れて戻って来たのだが、青年が「ゼンくん」だと分かり、固まる芽生(笑)。
ゼンくんは典明とひとしきり話した後、芽生にも話しかける。緊張気味に受け答えする芽生だったが、会話の中でゼンくんが典明と連絡を取り合っていたことを知り、典明がそのことを自分に話してくれなかったことにショックを受ける。
そしてゼンくんが芽生(めい)という名前を聞き、芽生が典明のことを「叔父さんというより”おじくん”って感じ」と言っていたことで、「おじくんとめいちゃん」と呟く。
ゼンくんが帰った後、芽生は典明に「何も話してくれない」と言ったところで、動物園で会った女性が現れた。18話で典明が落とした「やばいメモ帳」を偶然拾っていた彼女は、それを典明に返す。
彼女は芽生とSNSで繋がっていたのだが、芽生は「おねーさんとも会っていたの?」と誤解?してさらに不機嫌に…。そして拗ねたように1人で先に帰ってしまうのだった。
第23話『私のワンダーランド』
場面は演劇部の部室。典明の連載が終了したことを残念がる部員たち。
芽生は典明とゼンくんが友達のようになっていたことや、会場に訪れた同業者たちからも親しげにされている様子を思い出し、冴えない表情をしていた。
その頃、典明は39度超えの発熱で苦しんでいた。昔の辛かったことなどを思い出し、またゼンくんのことで芽生に悪いことをしたと絶望感に苛まれていた。だが我に返って、ネガティブな考えをやめるのだった。
下校時、芽生は祝田から典明の漫画が終了した理由(療養のため)を聞かされる。このことも典明は芽生に伝えておらず、しゅんとする芽生。
祝田は別れ際に「絶対大丈夫だから!」と芽生を励ますのだが…。
祝田と別れた後も芽生は暗い表情のまま歩くのだが、ふと気がつくと「お菓子の世界」にいた。
しかも2頭身になっている。そこへ演劇部の3人(やはり2頭身)が現れ、一緒に遊ぼうと誘い、こう言うのだった。「あなたの求めるものがなんでもあるの!」
ここはワンダーランド???
第24話『ここに』
芽生はワンダーランド?で演劇部の3人と遊んだり、ギャラクティカの2人(等身大)を呼んだりして遊び倒していた。
3人が眠った後も芽生は眠れずにいて、ふと気づくと隣に”若い典明”がいた。飛びつく芽生。
そして芽生を呼ぶ声が聞こえると、若い典明は芽生にそちらへ行くよう促す。
高熱をおして芽生を探していた典明は、安心したせいか倒れ込んでしまう。そこへ芽生の両親が車で現れて2人を保護。芽生の自宅へと運ぶ。そして2人は仲直りするのだった。
【引用】『おじくんとめいちゃん』3巻125Pより
安心?した芽生は爆睡(笑)
第25話『ノーティカルスター』
典明は担当にネームを渡した帰りに「お菓子工房の女性(名前出ないまま)」と鉢合い、2人で喫茶店にいた。彼女は典明の漫画からメッセージを受け取って励まされていて、そのお礼が言いたかったのだという。
そして彼女は典明を散歩に誘う。典明は彼女の話を聞きながら、「今、自分がここにいる理由」に気づく。そのとき芽生から着信があるのだが、彼女から呼ばれて空を見上げると、花火が打ち上げられていた。芽生は花火のタイミングを連絡してきたのだった。
典明は花火を見ながら思う。「俺って 生きたいんだ 今」
そして典明の携帯に多くの着信がある中、芽生の「不意打ちメッセージ」がツボってしまい、笑いを堪える典明。そして彼女に「アホばっかで困るんですよ」と言い、笑った。
第26話『おじくんとめいちゃん』
最終話は全編サイレント4コマ。
典明は何度かの連載会議を経て、ついに連載が決定
典明を取り巻く人々が、連載のお祝いの会を開く
その場所は桜が満開
芽生は真剣な顔で典明と向き合う ➡︎ 典明めがけてダイブ(笑)
勢い余って倒れ込む2人だが、お互い顔を見合わせて笑う
そこへ陸、兄夫婦も参戦してぐちゃぐちゃに(笑)
最後、皆が典明たちを囲んでいるシーンで終了。
【引用】『おじくんとめいちゃん』3巻158Pより
まとめ
『おじくんとめいちゃん』最終巻、3巻の感想と紹介でした。
あらためて、本作は魅力的なキャラたちと明るい作風で、読後感がとても良い作品だと感じました。
特に、生き生きとした芽生からは元気がもらえます。
叔父と姪がそれぞれを大切に想い、支え合う姿に心打たれる人も多いでしょう。
もっと多くの人に読んでほしい作品です。
ナキエイドー先生の次回作も楽しみです。
この記事はここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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