『わがまま王女に仕えた万能執事、隣の帝国で最強の軍人に成り上がり無双する』2巻・学園生活スタート!
原作:すかいふぁーむ 作画:れーが/掲載:水曜日のシリウス・講談社
1巻の発売から約2年半ほど経過し、打ち切りの噂もあったこの作品ですが、無事2巻が発売されました! 個人的にも続きを待っていた作品です。早速、内容や見どころなどを紹介します。
1 第2巻のあらすじ
リルトとアウェンは職業訓練校士官クラスに無事入学を果たした。そして同じクラスには帝国の第二皇女メリリアと辺境伯の第一子・ギークがいた。どうやらギークはリルトが王国の人間だと気づいているようで、最初からリルトを敵視して攻撃的な態度で接してくる。メリリアのバグった距離感と、敵意むき出しのギークに早くも平穏を乱されそうなリルト。
そしてクラス士官(リーダー)を決めるための投票が行われる。皇女であるメリリアで決まりかと思われたがリルトにも票が集まり、その結果。。。
2 新キャラ紹介
【ギーク・フォン・カルム】
帝国辺境伯の第一子でリルトと同じ士官クラスへ入学した。
貴族らしい礼節を身につけているが、なぜか最初からリルトへ敵意をむき出しにしており、かなり攻撃的な一面も見せる。どうやらリルトを王国のスパイか何かと疑っているようだが、公の場で疑いをかけるような言動はなく、彼の真意は不明。
【アイリス・ゴールドヴェイン】
様々な肩書きを持つ一級宮廷魔法師範で、士官クラスの魔法実践演習担当教官を務める。
低身長で幼い見た目に反して、口調は年配者のそれっぽくて年齢不詳。それにとんでもない服装をしているのが特徴。メリリアは人との距離感がおかしいが、この人は服の上下のバランスがおかしい。初日から生徒たちに高難易度の課題を出すのだが、生徒を動揺させるような”あるモノ”を仕込んだり、集中力を切らした生徒に罰点と称してペナルティを与えるなど相当クセが強い教官で、リルトは「性格が悪い」とこぼしている。
【サラ・アインズ】
(第1巻で登場済)
士官クラスの試験会場前で貴族の息子バードラに絡まれたのがこのサラだった。筆記試験終了後、実技試験ではバードラの取り巻きのモブと決闘して勝利している。士官コースに無事合格し、2巻から本格的に登場。
小柄で口数も少なく大人しい性格のようである。魔法に優れており、アイリス教官の課題でも成績上位となった実力者。クラス士官投票ではリルトが高スペックであることを理由に一票を投じた。
【エレナ・ヴァレンタイン】
士官クラスの2年生で「凶烏」(ミス・レイヴン)の異名を持つ。
ギルン教官によると「稀代の身体能力と類いまれな戦闘センスを持つ」生徒で、すでに戦場にも出ている強者だそう。
ただ、2巻ではまだ顔見せ程度の登場。今後リルトたちとどう絡んでくるのか楽しみなキャラ。
3 第2巻の感想と見どころ
リルトは平穏な学園生活を送れるのか
まず気になるのは2巻から登場する辺境伯カルム家の子息・ギーク。リルトの素性をどこまで知っているのか、という点です。
王国と帝国が敵対関係になったのが10数年前。そして最後まで王国と繋がりがあったのがカルム家であり、その頃にリルトとギークは会っていたのかも知れないが、当時のリルトはまだ小間使いの子供。そんな相手のことを覚えているものだろうか。
リルトは確証が持てないまま、ギークの動きを注視するのだが。。。
もうひとりは帝国第二皇女のメリリア。
彼女は相手に対する距離感がバグっていて、いきなり顔を近づけてきたりするので心臓に悪い。
(引用)『わがまま王女に仕えた万能執事、隣の帝国で最強の軍人に成り上がり無双する』
考え事をしていたリルト。気付いたら眼前に高貴なお方の顔が。。。これは驚く(笑)
クラス士官を決める投票ではリルトと同票となり、2人で決定戦を行うことになる。平穏な学園生活のため面倒なクラス士官など避けたいリルトだったが、自分を推薦してくれた声に応えるためにも勝ちに行くことを決意する。
なお、メリリアには”どうしてもクラス士官になりたい”という強い思いが感じられ、その理由は何なのか気になるところ。
何かと悪目立ちするため、自然と注目を集めてしまうリルト。すでに平穏な生活は無理なようです(笑)。
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レボコミ
わがまま王女・キリクの動きは?
1巻は密偵から報告を受けたキリクの「見つけたわ。リィト(リルトのことです!)」というセリフで終わりました。
なので2巻ではキリクがリルトを連れ戻す動きに出るかと予想していましたが。。。
ネタバレになってしまいますが2巻ではキリクの出番は少なく、大きな動きはありません。
ただ、ひとつ気になる描写があります。
キリクは約10年前に慰問で訪れた孤児院でリルトと出会い、彼を王宮へ連れていきました。2巻の冒頭でその時のシーンが描かれ、現在の2人が朝になって目覚めるというシーンへと繋がります。
つまり2人が同じ夢を見ているのです。同じ日に見たかどうかまでは描かれていませんが、そのように読めます。単に2人の出会いのシーンを描写しただけなのか、それとも何か意味のある偶然の一致なのか。。。私が気にしすぎなのかも知れません(笑)。
4 最後に
『わがまま王女に仕えた万能執事、隣の帝国で最強の軍人に成り上がり無双する』2巻の感想でした。ようやく2巻が発売された本作品、物語はまだまだ序盤。
次の3巻で楽しみな点は
といったところです。
あと、キリクがどうしてリルトに無理難題を押し付けるようになったのか、その理由もいずれ明らかになるのではないかと思います。
今後、できればあまり期間を空けず定期的に次巻を発行して欲しいところです。
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