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『雑用付与術師が自分の最強に気付くまで』1巻|感想とあらすじ・見どころを紹介

「雑用付与術師」1巻アイキャッチ 🟢 異世界ファンタジー
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『雑用付与術師が自分の最強に気付くまで』の基本情報

【出典】:『雑用付与術師が自分の最強に気付くまで
原作:戸倉 儚/作画:アラカワシン 
掲載紙:モンスターコミックス/双葉社

コミカライズ版『雑用付与術師が自分の最強に気付くまで』は累計で200万部を突破、原作小説(双葉社Mノベルス)も累計270万部を記録している大人気シリーズです。

ジャンルとしては”異世界・パーティー追放・バトル”モノなどになると思いますが、筆者は主人公の特性から「ダークファンタジー」と呼べる作品だと認識しています。
また、人気の最大の理由は先の読めない展開で読者を飽きさせないという点にあると言えるでしょう! 主人公に謎が多いのも気になるポイントです。
個人的に、異世界作品の中でも頭ひとつ抜けた傑作のひとつだと思います!

本記事では『雑用付与術師が自分の最強に気付くまで』のコミカライズ版について、あらすじや登場人物、アニメ化の可能性についても紹介していきます。

▶︎ ebookjapan『雑用付与術師が自分の最強に気付くまで』1巻

 

『雑用付与術師が自分の最強に気付くまで』1巻のあらすじ

主人公で付与術師のヴィムはB級冒険者パーティー「竜の翼」に雑用係として所属していた。
ある日、彼は仲間を守るため決死の覚悟で階層主を単独で倒すのだが、逆にメンバーから手柄を横取りされたと逆恨みを買ってしまい、パーティーを追放される。
その後、同郷のハイデマリーから彼女が属する「夜蜻蛉」に勧誘され、入団テストを兼ねた迷宮潜(ラビリンスダイブ)に同行することになるのだった。
導入こそテンプレ的な追放劇ですが、その後は作品色が濃くなり、ストーリーもテンポよく進んでいきます。
作品世界の付与術師は冒険者の基本職のひとつ。人体や武具に強化(バフ)を施す魔法なのだが、制御が難しく効果も低いため人々からの評価は低い。
定義としては「意識を介した物を変化させる魔術」と作中で語られている。

 

主要な登場人物

ヴィム

【ヴィム=シュトラウス】

本編の主人公で付与術師。
基本的には非戦闘員だが、戦闘時には「山刀」(マチェット)を武器に使う。

迷宮都市・フィールブロンでB級冒険者パーティー「竜の翼」に所属し、あらゆる雑務を一手に引き受け、非戦闘員としてサポート役に徹していた。長い間「竜の翼」で虐げられていたためすっかり卑屈になっており、自己評価が異様に低い。
しかし「夜蜻蛉」の体験入団で、彼が索敵や状況判断、そして強化魔法など優れた能力を持っていることが明らかになっていく。

付与術や迷宮などについて研究し、自己研鑽している努力家でもある。「夜蜻蛉」の体験入団の際、付与術について団員に説明する際には饒舌になるなどオタク気質も持っているw。
笑う時「フヒヒ」「ふへへ」と口にする。これをクロノスが嫌い、彼から止めるよう言われていたが、ハイデマリーはこの笑い方が好きだと言う。

「移行:『傀儡師』」(ペプンシュピーラー)を使って迷宮の階層主を単独で倒すほどの実力を持っているが、本人は「雑用しかできない」と思い込んでいる。
このアンバランスさと、彼がペプンシュピーラーを使う時に普段の卑屈な性格から戦闘狂のようになるというギャップが、彼の不気味さを際立てている。

  • <ヴィムの主な能力>
    ・「付与済み」(エンチャンテッド)
    通常、付与術師の強化(バフ)は制御が難しく効果も低い。付与術師が不人気な理由でもある。しかし、ヴィムのバフは対象者の人体構造を把握した上での精密な付与であり、その効果は絶大であるが、肉離れを起こすなど若干のリスクを伴うため、付与の度合いは控えめにしている。

    ・「移行:『傀儡師』」(ペプンシュピーラー)

    身体ではなく「脳」への強化(バフ)を行うもの。ヴィムが自身の奥の手としている能力で、他人に使うことはない。
    脳の処理速度を劇的に向上させ、身体能力等を飛躍的に高めるが、脳に負担をかけるため副作用を伴う危険なものでもある。
ハイデマリー

【ハイデマリー】

ヴィムの同郷の幼馴染。希少職である「賢者」の74代目で、Aランク冒険者パーティー「夜蜻蛉」の次期幹部候補という実力者。ちなみに「夜蜻蛉」の団員からは「変人」だと思われているw。
ヴィムの本当の実力を知っており、「竜の翼」をクビになったヴィムを「夜蜻蛉」に勧誘した。
また、ヴィムに強い執着心を持ち、いわゆるストーカー行為をしていている。ヴィムには気づかれていないが、周囲にはバレているw。

カミラ

【カミラ】

「夜蜻蛉」(ナキリベラ)の団長。冷静沈着な人格者で、団員からの信頼も厚い。フィールブロン最強の戦士のひとりでもある。
ヴィムの体験入団で彼の飛び抜けた索敵能力や強化(バフ)を目の当たりにし、団員たちが驚く中、冷静にその実力を認めた。さらには自身も彼にリクエストして「攻撃に全振り」した強化(バフ)を受け、その絶大な効果を体感。ヴィムの能力をどれも一級品と評価し、「団にぜひ欲しい!」と思うのだった。

アーベル

【アーベル】

「夜蜻蛉」の盾部隊に所属し、若年だが部隊長をしている。ヴィムとは同年代の好青年。
ヴィムの能力の高さに感服し、やがて彼を「目標」にすることになる。

クロノス

【クロノス】

B級冒険者パーティー「竜の翼」(ドラハンフルーグ)のリーダー。
ヴィムの付与術の絶大な効果に気づいておらず、それが自分と他の仲間2人の実力だと思い込んでいる残念な男。
ヴィムを見下していいようにコキ使っていたが、迷宮で階層主の一撃を喰らって仲間共々失神している間にヴィムが階層主を倒してしまったことが気に入らず、ヴィムを追放した。

 

『雑用付与術師が自分の最強に気付くまで』の魅力について

▶︎ ebookjapan『雑用付与術師が自分の最強に気付くまで』1巻

 

得体の知れない主人公・ヴィム

冒頭でも述べましたが、やはりこの作品の魅力は「先の読めない展開」だと思います。
これには、卑屈でありながらも異常に高い能力を示す矛盾した存在であるヴィムに、まだ隠された秘密があることも含まれています。

ヴィムは善人と呼べる人間ですが、人格的にアンバランスで謎も多く、それが「得体の知れない存在」として映るのです。

なお、ハイデマリーはその謎の部分も知っているようで、この先のストーリーの中で明かされるかも知れません。

また、ヴィムが体験入団で迷宮の第97階層に降り立った時、呪文のような”不気味な文字”が頭の中に浮かびます。ヴィムは「空耳」かと思うのですが、これも謎のひとつです。
こうした要素が、ヴィムの”得体の知れなさ”をより強めています。

引用1(引用)『雑用付与術師が自分の最強に気付くまで』1巻第3話より
ヴィムの頭の中に響いた謎の文字

 

主人公の逆転劇に感じるカタルシス

この作品は、異世界作品によくある”パーティー追放モノ”で、「追放された主人公が実は最強だった!」というパターンです。導入部分はこのテンプレとも呼べるパターンに乗っかってはいるものの、作品の高い完成度が読者に「ああ、また追放モノね」とは思わせません。
「人見知りの陰キャな主人公が実は最強だった」という見せ方には爽快感があります。
追放した側の「竜の翼」のメンバーがヴィムの能力を理解しようともせず見下していたことが、爽快感を一層高める訳です。

「竜の翼」は、わずか数年でBランクパーティーになった新進気鋭のパーティーですが、本来的には中堅程度の実力しかなく、ヴィムの存在なしには成し得なかったことなのです。

追放されたヴィムはAランクパーティーの「夜蜻蛉」の体験入団でその実力を発揮し、団長のカミラをはじめ団員たちからも認められていきます。一方で、ヴィムが抜けた「竜の翼」はこの後、迷宮潜でも大いに苦戦することになります。
カミラから認められてもヴィムは自己評価が低いままですが(笑)、読者はこの逆転劇にカタルシスを感じることでしょう。

ヴィムの付与術と戦闘シーンの描写

単純に、ヴィムが付与術や索敵などを使う際の描写がカッコいいのです。

引用2(引用)『雑用付与術師が自分の最強に気付くまで』1巻第3話より
索敵のシーン

引用3(引用)『雑用付与術師が自分の最強に気付くまで』1巻第4話より
付与術(強化)のシーン

こういった描写が素晴らしく、作者さんの実力の高さがわかります。

このほか、迷宮内の描写も見事で、モンスターたちが独創的で不気味な点もこの作品独自の魅力として挙げておきます。ぜひ本編でお確かめください!

 

『雑用付与術師が自分の最強に気付くまで』のアニメ化は?

残念ながら、2025年3月時点でアニメ化決定の情報はありません。

しかし原作小説・コミカライズ版がいずれも大人気であることと、コミカライズ版が8巻まで刊行されていて作品のボリューム的にも十分なことから、今後アニメ化される可能性は高いでしょう。
コミュ障でダークな雰囲気を持った主人公・ヴィムがアニメでどのように表現されるのか、見てみたいものです。カミラ団長の凛々しい姿にも期待です(笑)。

アニメ化を望む読者の声も多いようなので、今後の作品情報に注目です。

 

まとめ

コミカライズ版『雑用付与術師が自分の最強に気付くまで』1巻の感想と紹介でした。

導入部分こそテンプレの”パーティー追放モノ”で始まりますが、謎が多くてちょっと不気味ですらある主人公・ヴィムの存在感が際立っており、先の読めない展開と合わせて作品から目が離せません。

また、キャラデザがしっかりしており、魔法や迷宮内の描写も緻密で、読んでいて楽しめます。

個人的には、異世界作品の中でも頭ひとつ抜けた傑作のひとつだと思っています。
本当におすすめできる面白い作品です!

▶︎ ebookjapan『雑用付与術師が自分の最強に気付くまで』1巻

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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